目黒日大中学 国語模試 第1回

作成日: 2026-02-04 | 科目: 国語 | 難易度: 6

問題数: 24問 | 目安時間: 50分

名前: ________________ 総合評価:     

答えは丁寧に書きましょう。計算の途中式も書きましょう。終わったら見直しをしましょう。

制限時間: 50分 | 合計: 100点満点

一 知識問題

Q1. (10点)

次の( )のカタカナを漢字に直しなさい。

(1) 友達と(キョウリョク)して問題を解く。
(2) 祖母の家を(ホウモン)する。
(3) 新しい(セイド)が始まる。
(4) 試合の(ケッカ)を発表する。
(5) 駅前の(コウエン)で遊ぶ。

Q2. (10点)

次の下線部の漢字の読みをひらがなで書きなさい。

(1) 彼は温厚な性格で、誰からも好かれている。
(2) この本は著名な作家が書いたものだ。
(3) 地震の被害が報告された。
(4) 友人の勇敢な行動に感動した。
(5) 会議の議題について話し合う。

Q3. (3点)

次の( )に入る最も適切なことわざを、ア〜エから一つ選びなさい。

「彼は何度失敗しても諦めない。まさに( )だ。」

ア 七転び八起き
イ 石の上にも三年
ウ 猿も木から落ちる
エ 能ある鷹は爪を隠す

Q4. (3点)

次の( )に入る漢字を補って、四字熟語を完成させなさい。最も適切なものをア〜エから一つ選びなさい。

「一期( )会」

ア 一
イ 二
ウ 三
エ 百

Q5. (4点)

次の文の下線部の敬語の種類として正しいものを、ア〜エから一つ選びなさい。

「先生がおっしゃったことをよく聞きなさい。」

ア 尊敬語
イ 謙譲語
ウ 丁寧語
エ 美化語

二 論説文

Q6.

次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

 私たちは毎日、数え切れないほどの「対話」を行っています。朝起きて家族と交わす挨拶、学校での友達との会話、先生への質問——。こうした言葉のやりとりは、あまりにも日常的すぎて、その大切さに気づかないことも多いでしょう。

 しかし、①対話とは単なる情報の交換ではありません。それは、相手の心に触れ、自分の心を開く行為なのです。

 たとえば、友達が悩みを打ち明けてくれたとき、あなたはどうしますか。すぐに解決策を提案するでしょうか。それとも、まず話を聞くでしょうか。多くの場合、悩んでいる人が本当に求めているのは、「答え」ではなく「理解」です。( A )、ただ黙って話を聞いてもらうだけで、気持ちが楽になることがあります。

 このように、対話には「聞く」という側面が非常に重要です。②私たちは話すことばかりに気を取られがちですが、実は聞くことこそが対話の本質なのかもしれません。

 ところで、なぜ「聞く」ことがこれほど大切なのでしょうか。それは、③聞くことによって、私たちは相手の立場に立つことができるからです。自分とは異なる考え方や感じ方を知り、「なるほど、そういう見方もあるのか」と気づく。この体験が、私たちの心を豊かにし、世界の見方を広げてくれるのです。

 現代社会では、SNSやメールなど、文字だけでやりとりする機会が増えています。これらは便利なツールですが、④相手の表情や声のトーンが見えないため、誤解が生じやすいという問題があります。「あの人は冷たい」と感じていたメッセージが、実際に会って話してみると、ただ忙しかっただけだったということもあるでしょう。

 だからこそ、直接顔を合わせて対話することの価値は、むしろ高まっているといえます。画面越しではなく、同じ空間で息づかいを感じながら話すことで、言葉だけでは伝わらないものが伝わります。それは、相手への敬意であり、「あなたの話を聞きたい」という姿勢そのものです。

 もちろん、対話が苦手だという人もいるでしょう。何を話していいかわからない、沈黙が怖い、と感じることもあるかもしれません。しかし、対話は上手に話すことではありません。たとえ言葉が少なくても、相手に関心を持ち、耳を傾ける姿勢があれば、それは立派な対話です。

 ⑤私たちは一人では生きていけません。家族、友人、地域の人々——さまざまな人とつながりながら生きています。そのつながりを支えているのが、対話なのです。

 日々の生活の中で、意識して「聞く」時間を作ってみてはどうでしょうか。スマートフォンを置いて、目の前の人の話に集中する。そうした小さな積み重ねが、あなたの人間関係をより豊かなものにしていくはずです。

 対話の力を信じ、まずは身近な人との会話を大切にしてみましょう。きっと、新しい発見があるはずです。

Q7. (4点)

本文中の( A )に入る最も適切な接続詞を、ア〜エから一つ選びなさい。

ア しかし
イ だから
ウ または
エ ところが

Q8. (4点)

傍線部①「対話とは単なる情報の交換ではありません」とありますが、筆者が考える「対話」とはどのようなものですか。最も適切なものをア〜エから一つ選びなさい。

ア 相手に自分の意見を正確に伝えること
イ 相手の心に触れ、自分の心を開く行為
ウ 問題を解決するための話し合い
エ 日常的に行われる挨拶や会話

Q9. (4点)

傍線部②「私たちは話すことばかりに気を取られがち」とありますが、これはどのような意味ですか。最も適切なものをア〜エから一つ選びなさい。

ア 話すことが苦手な人が多いということ
イ 自分が話すことに意識が向きやすいということ
ウ 話す内容を考えるのに時間がかかるということ
エ 話すことと聞くことは同じくらい大切だということ

Q10. (4点)

傍線部③「聞くことによって、私たちは相手の立場に立つことができる」とありますが、その理由として最も適切なものをア〜エから一つ選びなさい。

ア 相手の話を聞くことで、自分の考えを整理できるから
イ 相手の話を聞くことで、自分とは異なる見方を知ることができるから
ウ 相手の話を聞くことで、相手に好印象を与えることができるから
エ 相手の話を聞くことで、会話を長く続けることができるから

Q11. (4点)

傍線部④「相手の表情や声のトーンが見えないため、誤解が生じやすい」とありますが、この部分と関連して、筆者が述べていることとして最も適切なものをア〜エから一つ選びなさい。

ア SNSやメールは使わないほうがよい
イ 直接会って話すことの価値が高まっている
ウ 文字でのやりとりは誤解を招くので避けるべきだ
エ 表情や声のトーンを読み取る訓練が必要だ

Q12. (5点)

本文の内容と合っているものを、ア〜エから一つ選びなさい。

ア 対話が苦手な人は、まず話す練習をするべきだ
イ 悩みを相談されたら、すぐに解決策を提案するのがよい
ウ 対話は上手に話すことより、相手に関心を持ち耳を傾けることが大切だ
エ 現代社会では、SNSでのコミュニケーションが最も重要だ

Q13. (5点)

この文章の要旨として最も適切なものを、ア〜エから一つ選びなさい。

ア 対話において「聞く」ことは重要であり、相手の話に耳を傾けることで人間関係が豊かになる
イ 現代社会ではSNSの普及により、対話の機会が減少している
ウ 対話が苦手な人でも、練習すれば上手に話せるようになる
エ 直接会って話すことは、文字でのやりとりより効率が悪い

Q14. (5点)

傍線部⑤「私たちは一人では生きていけません」とありますが、筆者がこのように述べる理由を、本文の内容に基づいて五十字程度で説明しなさい。

三 物語文

Q15.

次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

 八月の終わり、陽菜は教室の窓から入道雲を見上げていた。夏休みもあと数日。来週から始まる二学期のことを考えると、なんとなく気が重かった。

 「陽菜、ちょっといい?」

 振り向くと、美咲が立っていた。いつもの明るい表情とは違い、どこか緊張した面持ちだった。

 「どうしたの?」

 ①美咲は少し間を置いてから、小さな声で言った。

 「あのね、私、転校することになったの」

 その言葉が、陽菜の胸に鋭く刺さった。

 「え……転校って、いつ?」

 「九月から。お父さんの仕事の都合で、大阪に引っ越すことになって」

 美咲とは小学三年生のときからの親友だった。一緒に登下校し、休み時間には必ずおしゃべりをして、放課後には公園で遊んだ。②そんな日々が当たり前のように続くと思っていた。

 「急だね……」

 それしか言葉が出なかった。もっと何か言いたいのに、頭の中が真っ白になってしまった。

 美咲は窓の外に目をやった。

 「私もびっくりしたよ。先週知らされて、ずっと言えなくて。陽菜に言ったら、本当になっちゃう気がして」

 ③その言葉を聞いて、陽菜は自分だけが取り残されたような気持ちになった。美咲はずっと一人で抱えていたのだ。自分は何も気づかなかった。

 「ごめんね、急に言って」

 美咲の声が少し震えていた。

 「ううん、謝らないで」

 陽菜は首を横に振った。本当は泣きたかった。でも、ここで泣いたら、美咲をもっと辛くさせてしまう気がした。

 その夜、陽菜は自分の部屋で美咲との思い出の写真を見ていた。運動会、遠足、学芸会——どの写真にも二人で笑っている姿があった。

 「転校しても、友達でいられるよね……」

 そうつぶやいてみたものの、不安が消えることはなかった。

 翌日、陽菜は美咲に手紙を書くことにした。今の気持ちを伝えたかった。でも、何度書いても、うまく言葉にならない。消しゴムで何度も消して、書き直した。

 結局、書けたのは短い文章だった。

 「美咲へ ずっと一緒にいられると思ってた。でも、離れても友達でいてね。大阪に遊びに行くから。 陽菜より」

 ④簡単な言葉しか書けなかったけれど、これが今の自分の精いっぱいだった。

 始業式の朝、陽菜はその手紙を美咲に渡した。美咲は手紙を受け取ると、目に涙を浮かべた。

 「ありがとう。私も陽菜に手紙書いたの」

 美咲が差し出した封筒には、「陽菜へ」と丁寧な字で書かれていた。

 ⑤二人は何も言わずに、しばらく黙ってそこに立っていた。言葉にしなくても、お互いの気持ちは伝わっていた。

 やがて、始業式の鐘が鳴った。

 「また連絡するね」

 美咲が言った。

 「うん、待ってる」

 陽菜は笑顔で答えた。泣きそうだったけれど、最後は笑って別れたかった。

 教室に戻る美咲の背中を見送りながら、陽菜は思った。別れは悲しい。でも、美咲と過ごした時間は、ずっと自分の中に残る。それは誰にも奪えない大切な宝物だ。

 ポケットの中の手紙を握りしめながら、陽菜は空を見上げた。入道雲は昨日より少し小さくなっていた。夏が終わろうとしている。でも、新しい季節が始まる。

Q16. (5点)

傍線部①「美咲は少し間を置いてから、小さな声で言った」とありますが、このときの美咲の気持ちとして最も適切なものをア〜エから一つ選びなさい。

ア 転校を楽しみにしている
イ 陽菜に伝えることをためらっている
ウ 陽菜のことを嫌いになった
エ 早く大阪に行きたいと思っている

Q17. (5点)

傍線部②「そんな日々が当たり前のように続くと思っていた」とありますが、このとき陽菜はどのような気持ちですか。最も適切なものをア〜エから一つ選びなさい。

ア 美咲との日々が終わることへの驚きと戸惑い
イ 美咲との日々がつまらなかったという後悔
ウ 美咲との日々がこれからも続くという安心
エ 美咲との日々を忘れてしまいそうな不安

Q18. (5点)

傍線部③「自分だけが取り残されたような気持ちになった」とありますが、陽菜がそう感じた理由として最も適切なものをア〜エから一つ選びなさい。

ア 美咲が先に新しい友達を作ったから
イ 美咲が転校の話を隠していたことが許せなかったから
ウ 美咲が一人で悩みを抱えていたことに気づけなかったから
エ 美咲が大阪に行くことを羨ましく思ったから

Q19. (5点)

陽菜が美咲の転校を聞いた直後、「もっと何か言いたいのに、頭の中が真っ白になってしまった」とありますが、これはどのような状況を表していますか。最も適切なものをア〜エから一つ選びなさい。

ア 美咲の転校に興味がなく、何も思いつかなかった
イ 突然の知らせに驚き、言葉が出なかった
ウ 美咲のことをよく知らなかったので、何を言えばいいかわからなかった
エ 転校の理由を聞き出そうとして考え込んでいた

Q20. (5点)

陽菜が手紙を書いたとき、「何度書いても、うまく言葉にならない」とありますが、その理由として最も適切なものをア〜エから一つ選びなさい。

ア 字を書くのが苦手だったから
イ 美咲のことをあまり好きではなかったから
ウ 複雑な気持ちを言葉で表すことが難しかったから
エ 手紙を書いたことがなかったから

Q21. (5点)

傍線部④「簡単な言葉しか書けなかったけれど、これが今の自分の精いっぱいだった」とありますが、この文から読み取れる陽菜の気持ちとして最も適切なものをア〜エから一つ選びなさい。

ア 手紙の内容に満足していないが、それでも気持ちを込めた
イ 簡単な手紙で十分だと思っている
ウ もっと上手に書けばよかったと後悔している
エ 手紙を書くことに飽きてしまった

Q22. (5点)

傍線部⑤「二人は何も言わずに、しばらく黙ってそこに立っていた」とありますが、この場面の説明として最も適切なものをア〜エから一つ選びなさい。

ア お互いに何を話せばいいかわからず、気まずい沈黙だった
イ 言葉にしなくても気持ちが通じ合っていることを表している
ウ 二人の友情が終わったことを暗示している
エ 始業式の準備で忙しく、話す時間がなかった

Q23. (5点)

物語の最後で「入道雲は昨日より少し小さくなっていた。夏が終わろうとしている。でも、新しい季節が始まる」とありますが、この描写の効果として最も適切なものをア〜エから一つ選びなさい。

ア 天気が変わることを予告している
イ 季節の変化と陽菜の心の変化を重ねて表現している
ウ 夏休みが終わることへの不満を表している
エ 美咲との思い出が薄れていくことを示している

Q24. (5点)

陽菜は「泣きそうだったけれど、最後は笑って別れたかった」と思いました。陽菜がそう思った理由を、本文の内容に基づいて四十字程度で説明しなさい。

ふりかえり・かんそう

・今日のテストはどうでしたか?(かんたん / ふつう / むずかしい)

・とくにがんばった問題はどれですか?

・次にがんばりたいことは?

採点者所感・コメント